★ さとりずむ ★

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『ワン・モア・ライト』:ありがとうチェスター。ぼくは君のことを忘れない。

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はいどーも。さとる(@satorism0321)です。

突然だけど、みなさんはチェスター・ベニントンという男をご存知だろうか。

2017年7月20日。
全世界で多くのファンを熱狂させてきたロックバンド、「リンキン・パーク」のヴォーカルを務めていたこの男は、この日、自らの命を絶ちました。

1998年にX JAPANのhideが亡くなったとき、ファンによる後追い自殺が何件かあったように記憶しているけれど、ぼくからしてみれば「いくらファンだからって、そこまでするもんかね?」と不思議に思ったものです。

だけど、チェスター自殺の報を聞いたとき、ぼくにもその気持ちが理解できた気がしました。

あぁ、もうチェスターの歌は聴けないんや・・・

そう思うと、すごくやりきれない気持ちになりましたね。

後追いこそ考えなかったけど、心にぽっかりと穴が開くような、でも近しい人を失ったときとは違う感覚で、なんともいえない喪失感。
こんな感情が沸くのならば、熱狂的なファンであればこの気持ちに耐えられず、自死を選ぶことがあっても無理はないのかもな、と思ったものです。

彼の歌声を、心の支えとしていた人であればなおさらでしょう。

そう、ぼくにとってチェスター・ベニントンという男は特別で、心から敬愛するヴォーカリストの1人でありました。
そんな彼への追悼の意味も込めて、本日は彼の遺作となったアルバム『ワン・モア・ライト』をレビューします。

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LINKIN PARKについて

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(C) Warner Music

バンドについてさらっと。
メインヴォーカルのチェスター・ベニントンと、主にラップを担当するマイク・シノダ(画像手前左)による2MCという構成のバンド。

2000年10月に1stアルバム『ハイブリッド・セオリー』でメジャーデビュー。このアルバムが世界中で売れに売れて、現在までに2000万枚以上のセールスを記録しています。
初期は「ミクスチャーロック」というジャンルに分類され、当時シーンを牽引していたリンプ・ビズキットと双璧を成すバンドに一躍成長しましたが、3rdアルバム以降は大きく路線を変え、特定のジャンルにはまらないサウンドとなっていきます。

バンドメンバーは以下のとおり。

  • チェスター・ベニントン:メインヴォーカル
  • マイク・シノダ:ヴォーカル、ギター、キーボード
  • ブラッド・デルソン:ギター
  • フェニックス:ベース
  • ジョー・ハーン:DJ
  • ロブ・ボードン:ドラムス

ちなみにマイク・シノダは日系3世。残念ながら日本語は話せないそうな。

自殺の報を知ったのは、夜勤明けで寝てたとき

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ニュースサイト引用BBC NEWS JAPAN

チェスター死去の報を知ったのは、夜勤明けの寝起き。
いつものようにお昼頃に一度起きて、いつものようにスマホをチェック。

メール、なし。
着信、なし。

ええ、友達少ないもんで(´;ω;`)

その代わり画面にはニュース速報が出てて、
「チェスター・ベニントンさん死去」ってのが目に入ってきました。

正直、夢でも見てるんかと思ったよ。

まだ病気で死ぬような歳でもないだろうし、事故なのか?と最初は思ったけども、よくよく見ると自殺って書いてあるの。家族が外出中に首吊り自殺したんだって。

もうね、すごくショックでしたね。
病死や事故死ならともかく、自殺って・・・なんでそんなことしたんだ、と。
その日はもう眠れなかったし、仕事も(いつも以上に)手につきませんでしたね。

親友の死が引き金か

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チェスターが最も尊敬していたヴォーカルであり、親友でもあったクリス・コーネル。2017年5月死去。

クリス・コーネルといえば、サウンドガーデンの元ヴォーカルであり、ザック・デ・ラ・ロッチャ脱退後のレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの後身バンド、オーディオスレイヴのヴォーカルも務めておりました。
ぼくはレイジのファンでもあったのだけれど、オーディオスレイヴは肌に合わんかったなぁ。
ソロ作としては、6代目ボンドであるダニエル・クレイグの初登板作「007/カジノロワイアル」の主題歌「You Know My Name」も有名ですね。

彼の死因も自殺であると見られており、
チェスターが自殺したのが彼の誕生日である7月20日であったことから、後追いだったんじゃないかと言われています。

成功を掴み、大勢のファンを抱える人気歌手となっても、親友を失った苦しみを乗り越えられなかったということでしょうか。
幸せの尺度は人それぞれだけど、富や成功や地位ではなく、やはり心が満たされているかどうかなんだろうなぁ・・・とつくづく思います。

チェスター最後のアルバムはとてもポップな仕上がりに

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『ワン・モア・ライト』(原題:"One More Light")2017年

それではアルバムのレビューです。

チェスター・ベニントンの遺作となった本作は、それまでのリンキン・パークの特徴であったへヴィなサウンドとは違い非常にポップな仕上がりとなっており、初めて聴いたときは「なんじゃこりゃ!これがリンキンなのか?」と思ったものです。
リンキンらしさである、ヘヴィさやラウドさを求めていると肩透かしを喰らう内容で、そっちの畑の人々には少々とっつきにくい爽やかさがあるアルバムだけど、聴けば聴くほど「あ、これはこれでエエなァ」と思えてくるのが不思議です。

アルバムは今でもすべて持っているけれど、やっぱりこのアルバムだけはちょっと他とは違っていて、リンキン・パークの中でも最も気軽に聞ける1枚かなと思います。
前作に当たる『ザ・ハンティング・パーティー』がかなりヘヴィだっただけに、こうも変えてくるもんかと驚きましたね。

また、2016年にブレイクしたアメリカ人女性歌手、キアーラがフィーチャーされた楽曲も話題になりましたね。ぼくはこのアルバムを聴くまで存じ上げませんでしたが。

ファンとしては、それまでのへヴィなサウンド(特にチェスターのシャウト)が聴きたかったと思う半面、「チェスターのヴォーカルを前面に出す」作りになっていて、彼の魅力を引き出すような音作りは今となってはありがたいかなと思います。
改めて「チェスターの声、やっぱエエわぁ」って思うし、彼の去ったこの世界においては、なおさらぼくの心に沁みるのであります。

あなたがリンキン・パークのファンでなくとも、この世界に確かに存在したチェスター・ベニントンという男の歌声を一度でいいから聴いてみて欲しい。
とりとめもない140文字をつぶやこうと考えている間にも、ワンコーラスくらいなら聞けるでしょ?

以下、アルバム収録曲の中からMVのあるものをピックアップ。

収録曲その1:"Heavy"

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先述の女性シンガー、キアーラをフィーチャーした美しいバラード。
なんとなくだけど、自殺を考えていたチェスターの心情と重なる気がしないでもない。

収録曲その2:"Good Goodbye"

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チェスターのヴォーカルと、マイクのラップが聴ける一曲。
初期はこのパターンがほとんどだったけど、最近作では珍しい。

アメリカのラッパーであるプシャ・Tと、UKラッパーのストームジーをフィーチャーしております。

収録曲その3:"Battle Symphony"

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「戦いの交響曲」とでも訳すのでしょうかね。
なんかよーワカランけど、聴けば聴くほど魅力が増すような、スルメソング的に気に入っております。

収録曲その4:"One More Light"

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ぼくが今回最も聴いて欲しい曲が、アルバムタイトルにもなっているこの曲。
元々はメンバーの友人であり、スタッフの一人でもあった女性がガンで亡くなったことを受けて作られた曲なんだそうな。

奇しくもチェスターの死によって、彼自身に捧げる曲にもなってしまった。歌詞の良さも去ることながら、チェスターの歌声がこの上なく美しい。

非公式だけど、和訳歌詞付きの動画もどうぞ。

youtu.be
チェスターを失った今、この曲の歌詞は本当に深く沁み入る。
歌詞見てるだけで泣けてくるぞ、ぼくは。

最後に

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デビューからチェスターの死までの17年間、ずっとずっと追いかけて聴いてきたバンド、それがリンキン・パークでした。
チェスター・ベニントンという男を失った今、このままリンキン・パークが終わるかどうかはわからないけど、彼が残した歌声はいつまでもファンの心に響くことでしょう。

これから聴いてみたい!という方はこちらの記事をどうぞ。

 

www.satorism.net

(そのうち曲数絞ります。21曲は多すぎよねw


ファンとして、一人でも多くの人にチェスターの歌声が届くことを願っています。


ありがとうチェスター。ぼくは君のことを生涯忘れない。
どうか、安らかに。

Chester Bennington, R.I.P.